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サクラエビ不当販売、アメ横でも 静岡県加工組合、自粛要請へ

(2019/12/23 07:20)
観光客が手を伸ばす商品の値札には「静岡桜えび」の表記。県内加工業者が確認したところ、「台湾産」だった=12月上旬、都内(写真の一部を加工しています)
観光客が手を伸ばす商品の値札には「静岡桜えび」の表記。県内加工業者が確認したところ、「台湾産」だった=12月上旬、都内(写真の一部を加工しています)
サクラエビと称する商品の都内販売状況と県内加工業者の見解
サクラエビと称する商品の都内販売状況と県内加工業者の見解

 台湾産サクラエビや小エビを駿河湾産サクラエビとして販売したり、駿河湾産と消費者に誤認させるような表示で販売したりしている小売店が、都内の築地場外市場(中央区)やアメヤ横丁(通称・アメ横、台東区)といった大規模市場で横行していることが22日までの取材で明らかになった。県内のサクラエビ加工業者でつくる「県桜海老加工組合連合会」は駿河湾産サクラエビと称して異なる商品を売り、利益を得ているのは不当と判断。販売自粛を要請する方針だ。
 県内では駿河湾産と誤認する不当表示で県から行政指導を受けた飲食店が増えているが、県外の一大消費地でも不適切な販売がまかり通っている実態が初めて浮き彫りになった。
 取材班は都内での不当表示販売の情報を入手。12月上旬、築地とアメ横の複数の小売店でサクラエビとして販売されている素干しのエビを確認した。築地では、店員が「桜えび」の文字と富士山の絵を描いた袋の商品を指さし「フィリピン産のサクラエビ」と言って販売。アメ横では赤に着色され、産地などが表示されていない小エビを「駿河湾干しエビ」として売っていたことが分かった。
 商品の大半は「量り売り」の扱いで販売されているとみられ、産地表示はなかった。食品表示法では、量り売り商品は原材料名や原産国などの表示が免除される。築地場外市場を管轄する中央区保健所の担当者は量り売りの商品は「実際にその日のうちに売り切る店はほとんどないため、法的にグレーゾーン」と話す。
 取材班は都内で販売されていた商品を購入し、12月中旬、県桜海老加工組合連合会に検品を依頼した。高柳昌彦会長は袋詰めされた商品のエビの色や形、大きさなどを見極めながら、駿河湾産とうたった複数の商品に「ツノエビ」と呼ばれるフィリピン産の小エビの一種が混じっていたり、台湾産が使用されたりしていたと指摘し、「駿河湾産のイメージが悪くなる」と都内業者を批判。「こうした販売がなくなるようすぐに組合として対応したい」と強調した。

静岡新聞社記者が手にしたサクラエビ商品(左)を「フィリピン産」と説明する店員(右)。これまでフィリピンでの水揚げは確認されていない=12月上旬、都内
静岡新聞社記者が手にしたサクラエビ商品(左)を「フィリピン産」と説明する店員(右)。これまでフィリピンでの水揚げは確認されていない=12月上旬、都内

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「サクラエビ」として東京都内で販売される類似品

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