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東静岡・文化力の拠点、民間提案整備は「白紙」 県主体で先行へ

(2019/11/16 08:00)
「文化力の拠点」整備を予定するJR東静岡駅南口の県有地=静岡市駿河区
「文化力の拠点」整備を予定するJR東静岡駅南口の県有地=静岡市駿河区
想定する施設計画(第1期)
想定する施設計画(第1期)

 静岡県は15日までに、JR東静岡駅南口の県有地(2・4ヘクタール)に整備する「文化力の拠点」について、民間提案によるホテルや立体駐車場などの整備の想定を白紙にし、県立中央図書館などの機能に限って「1期整備」として県主体で先行整備する方針を固めた。関係者の話で分かった。

 県は図書館の移転と高い集客を早期に実現することで投資意欲を高め、民間による「2期整備」につなげたい考え。ただ、狙い通りに段階的な整備に結び付けられるかは見通せず、民間活力によらずに公金を投入する判断の是非も問われる可能性がある。
 県は3月から、施設整備方針に基づいて事業計画案を公募し、4者から参加申し込みがあったという。しかし、最終的に県の想定と折り合わず、県が主体になって1期整備を行うよう方針変更せざるを得なかったとみられる。1期整備は県立中央図書館を中心に、大学コンソーシアム拠点、人工知能(AI)・情報通信技術(ICT)拠点、レストラン・カフェ機能などの導入を想定している。
 県が3月にまとめた整備方針では、老朽化に伴い、全館移転する県立中央図書館などの「図書館棟」を民間資金活用によるPFI方式で整備し、ホテルなどの民間提案機能を備えた「民間施設棟」と、立体式の「駐車場棟」を定期借地方式で整備する想定だった。
 県は本年度内に1期の施設整備計画を策定した上で、2022年度にかけて基本・実施設計と建設工事を行い、24年度中の完成を見込む。施設整備費は算定中。1期整備の施設エリアは6900平方メートル程度とし、2期整備用地として7千平方メートル程度を確保する想定。当面は1万5千平方メートル程度にわたって平面駐車場の利用を継続する。
 文化力の拠点を巡っては、基本構想策定に向けた有識者会議が14年4月に初会合を開いて以来、県が5年以上にわたって整備の検討を進めてきた。

「文化力の拠点」を巡る経過と今後の想定
「文化力の拠点」を巡る経過と今後の想定

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