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「大井川流量減らない」JR東海社長強調 リニア工事

(2019/10/29 08:21)

 JR東海の金子慎社長は28日、名古屋市で開いた定例記者会見で、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題について「トンネル湧水を川に戻すので、利水者の関心がある河川流量(表流水)は減少しない。根本を理解いただきたい」と述べた。一方、静岡県側は南アルプストンネル掘削が地下水に影響し水系全体の水が減少すると指摘しており、論点の食い違いが浮き彫りになった。
 金子社長は「(河川流量の減少分よりも量が多いとする)トンネル湧水を全部川に戻せば大井川の河川流量は増える」と説明。「利水者の方々の関心は河川の流量なのだろうと思う」と想定し「工事のどの段階であっても河川流量は減らない」とする試算結果を強調した。地下水への影響には言及しなかった。
 ただ、同社はトンネルがつながるまでの期間、湧水(地下水)が県外に流出することは避けられないとしている。この点について金子社長は「突発湧水のリスクがあり、安全面から上り勾配で掘るしかない」と県外流出を事実上認めた上で「大変難しい問題だが(国土交通省が主導する)新しい枠組みの中で整理をしていただけないか」と期待を込めた。
 大井川下流域では水道などの家庭利用、田畑、ウナギ養殖、工場といった用途で地下水が使われ、影響を危ぶむ声が強まっている。

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