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雨畑川汚泥投棄、計画的か 山梨の採石業者、土管埋設流れ変え

(2019/5/16 07:21)
ダンプカーが汚泥を捨てる雨畑川の現場。土管の埋設による違法な「瀬回し」も行われ、山梨県側の担当者は「不法投棄の計画性がうかがえる」と指摘する=4月21日、山梨県早川町(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
ダンプカーが汚泥を捨てる雨畑川の現場。土管の埋設による違法な「瀬回し」も行われ、山梨県側の担当者は「不法投棄の計画性がうかがえる」と指摘する=4月21日、山梨県早川町(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 山梨県早川町の雨畑川に採石業者が汚泥(ヘドロ)を不法投棄していたとみられる問題で、投棄現場付近で違法に川の流れを変える「瀬回し」が行われていた疑いが判明し、同県が計画的投棄の可能性を視野に現地調査を続けていることが15日までに分かった。
 雨畑川は、駿河湾のサクラエビの不漁を受け静岡、山梨両県が5月以降に濁りの合同調査を実施している早川水系にある。下流域で富士川に合流するほか、発電用の導水管を通って駿河湾に注ぎ込む。
 同県治水課によると、現場は無許可でコンクリート製の土管が埋設され、川の流れが改変されていた。河川法違反の恐れがあり、同課はヘドロ投棄をしやすいよう周辺を造成していた可能性があるとみている。
 同課の担当者は「埋設された土管の上はダンプカーの進入路が作られている。(約1キロ上流の)雨畑ダムは雨期には放水する。その際にヘドロが下流に一緒に流れる構造になっていた可能性もある」と指摘した。
 同県によると、聞き取り調査に対し業者は「一時的に保管するつもりだった」と説明。ただ、外部に搬出した痕跡が見当たらないことから、治水課や環境整備課は「汚泥が産業廃棄物であるという認識を持ちながら、雨畑川に投棄していた可能性が非常に高い」とみている。
 現場周辺には、本来砂利プラント内に設置されているはずのヘドロ沈殿装置の一部も確認された。2011年夏ごろ、ダムの放水によりプラントから流出したままといい「装置は再稼働しておらず、これ以来投棄が繰り返された」との指摘もある。

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