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五輪自転車、コース沿線見渡す富士 静岡県、森林整備急ピッチ

(2019/4/16 07:10)
整備後の道の駅すばしりの入り口付近(静岡県提供)
整備後の道の駅すばしりの入り口付近(静岡県提供)
整備前の道の駅すばしりの入り口付近=2018年5月、小山町須走(静岡県提供)
整備前の道の駅すばしりの入り口付近=2018年5月、小山町須走(静岡県提供)

 静岡県は本年度、2020年の東京五輪自転車競技ロードレースのコース沿線で、観戦客が世界遺産富士山の眺望を満喫できるよう未整備の樹木伐採など森林整備に力を入れる。観光立県を目指す本県の魅力を国内外の人々に最大限に発信するのが狙い。事業範囲は御殿場、裾野、小山の3市町計15ヘクタールにおよぶ。開幕まで500日を切った「世界最大の祭典」に備えて急ピッチで作業を進める。
 県によると、景観確保の観点で大規模な森林整備を実施するのは初。県東部農林事務所の担当者は「景観確保の取り組みを五輪のレガシー(遺産)として、県内全体に広げていきたい」としている。
 五輪ロードコースの本県区間で、観客が集まることが想定される広場や施設周辺など数カ所のポイントを選定。小山町内で昨年度、先行実施したモデル事業の成果を踏まえ、手入れが行き届かず富士山の眺めを遮っている樹木を伐採する。緊急性や必要性に応じて順次整備する。
 五輪コース区間の国道138号沿いの「道の駅すばしり」(小山町須走)で実施したモデル整備事業には約3カ月をかけた。道の駅入り口付近で眺望を遮っていたアカマツやヒノキ、モミの伐採で、雄大な霊峰富士の眺めを存分に楽しめるようになった。施設に立ち寄ることが多い裾野市の男性(67)は「目の前に現れる富士山は壮観で五輪の観戦客が喜ぶことは間違いない」と推測する。
 高速で走行する選手の安全を考慮し、視界を遮る樹木の間伐も続ける。国道138号沿いの夕月公園(小山町)付近は木が生い茂り、ヘアピンカーブの先が見通しにくい状況だった。県は18年度、公園周辺の森林0・85ヘクタールの約3割を間伐し視界を確保した。

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