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知事「リニア工事影響も視野」 富士川水系濁り、県が本格調査へ

(2019/3/27 07:27)

 由比港漁協(静岡市清水区)がサクラエビの不漁などとの関係を指摘する富士川水系の濁りの原因について、川勝平太知事は26日の定例記者会見で、富士川支流の早川(山梨県早川町)上流部でJR東海が行っているリニア中央新幹線工事の影響も視野に入れていることを明らかにした。山梨県と連携し、現地で本格調査に着手する方針も明らかにした。
 川勝知事は既に難波喬司副知事が、早川流域を視察したことを明らかにした。その上で「早川から富士川に入る水が濁っている。早川の上流ではリニアの工事をしていて、濁りをなくすため凝集剤を使っている。こうしたことが生態系にどのような影響を与えるか(調査したい)」と述べた。山梨県の長崎幸太郎知事に意向を伝え、了承を得たという。
 サクラエビ漁師たちは、富士川流域で取水し、導水管を経て水力発電に利用されるなどした後、静岡市清水区蒲原の工場放水路から駿河湾に流れ出る濁り水が「サクラエビやシラス、タチウオの不漁に影響している可能性がある」として、周辺の泥や早川上流域の雨畑ダムの水の成分調査を独自で行った。
 川勝知事は「サクラエビとの関連でわれわれは神経質になっていたが、(他県の川のため)調査ができなかった。濁りは工事がないと出ない。徹底的に調べたい」と述べた。
 由比港漁協の宮原淳一組合長は取材に対し「われわれだけの力では原因を究明しようにも限界があった。行政が県境を越えて調査に乗り出してくれるのは誠にありがたい」と述べた。

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