「介護と孫育ての『ダブルケア』」の巻/子育てコラムあすなろ

先日、母方の祖母が足を骨折しました。
長女であり、姉妹の中で最も近くに住むのが私の母親。
祖母の通院やら、家のリフォームやらと、大わらわだったようです。
 
その事実を知ったのは、
私が仕事の都合で、息子(母にとっての孫)のお守りをお願いした日。
何だかいつもより少し疲れた顔の母親から、近況を聞きました。
母親も仕事を持っているものの、
息子が懐いていることや、息子のために融通してくれる優しさに、
つい頼ってしまっていました。
 
育児と介護を同時に抱える「ダブルケア」が社会問題となっていますが、
共働き世代の親世代では、親と孫育ての「ダブルケア」を担う人も
少なくないのではと思われます。
 
母に甘えっぱなしだったことを反省し、
息子の病気や突発仕事の際に
母に頼らずに何とかしようと思い直しました。
 
その数日後に早速、息子が発熱。
病児保育に断られ、仕事の期限も迫ってしまい、早くも八方ふさがりに。
その日は、たまたま仕事の融通ができた義妹にお守りを頼んで危機をしのぎました。
 
各種「ケア」が女性に集中しがちな状況を憂いたばかりなのに
結局、親戚の女性を頼ってしまう結果となってしまい、ため息が出ました。
そうしないためには、
人見知りする息子に我慢してもらって面識のないベビーシッターを頼むか、
私たち夫婦が強行突破で休みを取るか・・・。
贅沢なのかもしれませんが、どちらも極力避けたいのが本音です。
病気の息子には、できれば懐いた人と過ごさせてあげたい。
でも、仕事も全うしたい。
 
「正解」は何なのだろうと、模索しています。
 

(わらし)

子育てコラム「あすなろ」(810) 「介護と孫育ての『ダブルケア』」の巻

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