ウイルス特徴「直ちに変わらず」 首相、コロナ5類移行で答弁

 岸田文雄首相は9日の参院厚生労働委員会で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが8日に「5類」へ移行したことに関し「ウイルスの特徴は直ちに変わるものではない。国民の皆さまには今後とも気を付けていただき、ご理解とご協力をお願いしたい」と述べた。立憲民主党の打越さく良氏への答弁。
 岸田首相は「今後、オミクロン株とは大きく病原性が異なる変異株が出現するなど、科学的な前提が異なる状況になれば、直ちに対応を見直す」と説明。具体的には感染症法上の「指定感染症」に位置付けることで一時的に対策を強化するとの認識を示した。
 5類移行で感染対策は、法に基づき行政が要請や関与をする仕組みから、個人の自主的な取り組みを基本とした考え方に変更。医療費には自己負担が発生し、抗ウイルス薬や入院費など一部の公費支援は9月末まで継続する。

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