関係正常化へEU計画履行に合意 対立続くセルビアとコソボ
【ウィーン共同】欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は18日、対立が続くセルビアとコソボの関係正常化に向けたEUの計画をどのように履行するかについて、両国が暫定合意したと発表した。AP通信が伝えた。

北マケドニア(旧マケドニア)のオフリドで、セルビアのブチッチ大統領、コソボのクルティ首相と協議したボレル氏が、記者会見して明らかにした。セルビアの自治州だったコソボは、紛争を経て2008年に独立を宣言。セルビアは認めておらず、両国の対立は続いている。
ロイター通信によると、ブチッチ氏は「いくつかの点で合意したが、全てではない。最終合意ではない」と述べた。一定の進展があったもようだが、関係正常化の実現までには紆余曲折も予想される。
ボレル氏は2月27日「セルビアは、コソボがいかなる国際機関に加盟することにも反対しない」などとしたEUの計画に両国が大筋合意したと発表した。セルビアもコソボもEU加盟を目指している。