23歳、国連で性被害伝える コドマモ「参加者が興味」

 島根県立大4年の中田茉衣さん(23)ら日本の大学生5人がこのほど、米ニューヨークの国連本部で開かれた「女性の地位委員会(CSW)」で、日本の子どもの性被害について実態や対策を説明した。愛知県警などが開発したスマートフォン向けアプリ「コドマモ」も紹介。中田さんは「各国からの参加者がアプリに興味を示してくれてうれしかった」と大舞台を振り返った。

国連の「女性の地位委員会」でスマートフォン向けアプリ「コドマモ」について説明する島根県立大4年の中田茉衣さん(左から2人目)ら=6日、米ニューヨーク(日本YWCA提供)
国連の「女性の地位委員会」でスマートフォン向けアプリ「コドマモ」について説明する島根県立大4年の中田茉衣さん(左から2人目)ら=6日、米ニューヨーク(日本YWCA提供)

 5人は現地時間の6日に開催されたCSWで、子どもが自撮りした裸の写真を大人に無理やり送信させられる事件が日本で相次いでいると説明。裸の画像をスマホに保存しようとすると自動削除されるコドマモがあれば、事件を防げると強調した。
 参加者の多くが熱心にメモを取ったり、デモンストレーション用のアプリをダウンロードしたりしていたといい、中田さんは「世界展開に大きな可能性を感じた」と声を弾ませた。
 アプリは、愛知県警と藤田医科大(同県豊明市)、アプリ提供会社「スマートブックス」(東京)が共同開発。今月末にリリースされる予定で、「Adora」と名付けられた英語版の開発も進む。

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