IOC、ロシア選手復帰の方針へ 中立、戦争支援しないなど条件に

 【ジュネーブ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は25日、ウクライナ侵攻でスポーツの国際大会から除外されているロシアとベラルーシの選手について「いかなる選手もパスポートを理由に大会参加が妨げられてはならない」とし、本格的に復帰を検討していくと発表した。自国を代表しない「中立」の立場、戦争を積極的に支援しないことなどを条件としている。来年のパリ五輪に向けて「団結の使命」として方針転換を鮮明に打ち出した形だ。

IOC理事会に出席したバッハ会長=2022年12月、ローザンヌ(IOC提供・共同)
IOC理事会に出席したバッハ会長=2022年12月、ローザンヌ(IOC提供・共同)

 IOCは17、19日にIOC委員や国際競技連盟(IF)などと会議を行い、両国選手の国際大会参加について意見を集約。出席者の大多数が復帰検討を支持しているとし、25日に理事会を開いて協議した。
 IOCは国旗、国歌の使用などを禁止する制裁措置については尊重した上で、パリ五輪予選の本格化を控え、昨年12月にアジア・オリンピック評議会(OCA)が両国選手のアジアでの競技会参加を促す提案をしたことには「歓迎し、高く評価する」と指摘した。
 一方、スポーツ選手の権利向上を目指す支援団体「グローバル・アスリート」はウクライナ選手たちとの連名で「IOCはロシアの残虐な戦争とウクライナへの侵略を支持するというメッセージを世界に発信した」と批判する声明を発表。反発が広がる可能性もある。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、フランスのマクロン大統領にパリ五輪でのロシア勢排除を要望したことを明らかにしていた。

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