米、主力戦車31両供与を発表 ドイツに続き対ロシア圧力

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は25日、ホワイトハウスで演説し、ロシアが侵攻を続けるウクライナへの追加軍事支援として、米軍主力戦車エーブラムス31両を供与すると発表した。「世界で最も能力の高い戦車だ」と述べ、ウクライナ軍に必要な訓練も開始するとした。バイデン氏は同日、同盟国である英独仏伊の首脳と電話会談し、ウクライナ支援での緊密な連携を確認した。

25日、米ワシントンのホワイトハウスで、ウクライナへの追加軍事支援を発表するバイデン大統領(ゲッティ=共同)
25日、米ワシントンのホワイトハウスで、ウクライナへの追加軍事支援を発表するバイデン大統領(ゲッティ=共同)
米軍の主力戦車エーブラムス=2021年3月、ラトビア・アダジ(ロイター=共同)
米軍の主力戦車エーブラムス=2021年3月、ラトビア・アダジ(ロイター=共同)
25日、米ワシントンのホワイトハウスで、ウクライナへの追加軍事支援を発表するバイデン大統領(ゲッティ=共同)
米軍の主力戦車エーブラムス=2021年3月、ラトビア・アダジ(ロイター=共同)

 ドイツ政府が25日に同国製主力戦車レオパルト2を14両供与すると発表したのに呼応した措置。ウクライナ東部などで予想される地上戦の激化に備え、欧州と結束してロシアに対する軍事圧力を一層強める構えだ。
 ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ声明で「歴史的だ」と米独に謝意を表明。欧米との「戦車連合」が形成されたとし、ロシアの専制主義に対抗する「自由の拳」としなければならないと訴えた。
 バイデン氏は、エーブラムス31両がウクライナ軍1個大隊分に当たると説明。供与計画は「ウクライナ防衛を支援する米国の絶え間ない責務と、ウクライナ軍の能力に対する信頼の証しだ」と強調した。維持管理に非常に手間がかかるため運用までに時間を要するとも話した。
 国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は記者会見で、実際の調達からウクライナへの移送まで「何カ月もかかる」との見通しを示した。
 バイデン氏はエーブラムスについて「ウクライナの主権と領土の一体性を守るためのものであり、ロシアに攻撃的な脅威を与えるものではない」と指摘。侵攻を停止し撤退するようロシアに改めて要求した。
 国防総省によると、米政府はエーブラムス31両に加え戦闘用車両8両など約4億ドル(約520億円)の軍事支援を実施する。米国の軍事支援表明額は昨年2月の侵攻開始後、271億ドルを超えた。

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