テーマ : 新型コロナ・全国

中国、コロナ「政治化」に反対 外務省高官、日韓を念頭

 【北京共同】中国外務省の高官は13日の新型コロナウイルス対応に関する記者会見で、水際対策を巡る日韓両国との対立を念頭に「われわれが反対しているのは差別的な政策を取り、コロナを政治化することだ」と述べた。

8日、中国本土からの入国者に対する臨時的な水際対策が強化され、抗原定量検査に並ぶ上海便で到着した乗客=成田空港第2ターミナル
8日、中国本土からの入国者に対する臨時的な水際対策が強化され、抗原定量検査に並ぶ上海便で到着した乗客=成田空港第2ターミナル

 中国は水際対策を強化した日韓への対抗措置としてビザ(査証)の発給手続きを停止したが、同高官は例外を認めていると示唆。「外交や公務、緊急のビジネスの場合には、適切に対処している」と述べた。
 日韓への対抗措置に関し「中国国民の正当な権益を守り、国家間の正常な人的往来を維持するためだ」と改めて主張した。同時に、関係国に対し、できるだけ早く中国への差別的な措置を撤回するよう求めた。
 タイやモルディブ、ブルネイ、ロシア、カンボジアをはじめ各国が中国との直行便の拡大に期待を表明しているとも説明した。
 国家移民管理局によると、中国がコロナ対策を抜本的に緩和した8日から12日までの1日平均の出入国者数は延べ約49万人に上り、緩和前より約49%増加したが、コロナ前の2019年の同時期と比べると4分の1程度にとどまった。

新型コロナ・全国の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞