リュウキュウアユの個体数堅調 鹿児島・奄美、研究会調査
鹿児島県・奄美大島に生息する絶滅危惧種リュウキュウアユの今年確認できた個体数が約2万3千匹だったことが26日、地元研究会の調査で分かった。過去6年間では昨年に次ぐ数で、研究会の四宮明彦会長は「油断せずに見守っていきたい」と話している。

奄美リュウキュウアユ保全研究会は11月中旬に島内の11河川で潜水調査した。主要4河川でみると、奄美市の役勝川では1万8009匹で全体の7割超、宇検村の河内川では2973匹で、2007年以降で最多。奄美市の川内川では1335匹、同市の住用川では866匹で低い数字だった。
研究会メンバーの鹿児島大の久米元准教授は、個体数減の危機的状況は脱したとの見方を示した上で「温暖化が進むと個体数がどんどん減る。水温は人間にはコントロールできない。できることをやっていきたい」と話した。