京大に自社株19億円分を寄付 JCRファーマ「全国初」
京都大と医薬品メーカー、JCRファーマ(兵庫県芦屋市)は5日記者会見し、同社が自社の株式100万株を京大の基金に寄付したと発表した。時価総額約19億円で、配当金2千万円前後が毎年基金に充当される。同社と京大側によると、企業が自社株を国立大に譲渡する形の寄付は全国初という。

配当は「本庶佑有志基金」と「がん免疫治療研究基金」に充当される。長期的に安定して研究資金を獲得でき、会見に同席した本庶佑特別教授は「日本でも民間による支援の輪が広がりつつある。ぜひ若い人には新しい研究にチャレンジしてもらいたい」と話した。
京大が9月に1株1円で同社の株式を取得した。