「ファスト映画」巡り賠償命令 無断投稿者に5億円、東京地裁
映画を10分ほどに短くまとめた「ファスト映画」を動画投稿サイトに無断公開した20代の男女2人に対し、東宝や松竹、東映など映像大手13社が損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(杉浦正樹裁判長)は17日、請求通り計5億円の賠償を命じた。ファスト映画の賠償額に関する初の司法判断。

投稿した2人はファスト映画公開による著作権法違反罪に問われ、仙台地裁が昨年11月に言い渡した有罪判決が確定している。民事訴訟では投稿が著作権侵害に当たる点を争わず、賠償すべき額が焦点となった。
13社側は動画投稿サイトで視聴者が一時閲覧するために支払う価格を参考に請求額を算出した。