パタゴニア創業者、保有全株寄付 4400億円、環境保護に

 【ニューヨーク共同】米アウトドア用品大手パタゴニアの創業者、イボン・シュイナード氏(83)が、自身と家族が保有する同社株全てを環境保護団体などに寄付した。ニューヨーク・タイムズ紙によると30億ドル(約4400億円)相当に上り、パタゴニアの利益を気候変動対策などに充てる試みだ。富豪の社会貢献の在り方に一石を投じる動きとしても注目されている。

米ニューヨークのパタゴニアの店舗=9月14日(ゲッティ=共同)
米ニューヨークのパタゴニアの店舗=9月14日(ゲッティ=共同)
パタゴニア創業者のイボン・シュイナード氏(同社提供・共同)
パタゴニア創業者のイボン・シュイナード氏(同社提供・共同)
米ニューヨークのパタゴニアの店舗=9月14日(ゲッティ=共同)
パタゴニア創業者のイボン・シュイナード氏(同社提供・共同)

 「地球が唯一の株主だ」。シュイナード氏は9月公開の書簡で訴えた。株の2%を新たに設立した組織に信託。経営体制は変わらない。残る98%は環境NPOに移し、パタゴニアは利益から配当金として毎年約1億ドル支払うと説明した。

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