スリランカにロシア産原油 経済危機、両国の利害一致

 【ニューデリー共同】経済危機に陥っているスリランカがロシア産原油の供給を受けることが27日、分かった。スリランカは外貨不足で原油の輸入が滞る一方、ウクライナ侵攻による欧米の経済制裁で輸出先の一部を失ったロシアと利害が一致したもようだ。米ブルームバーグ通信が報じた。

灯油を求めてガソリンスタンドの近くで座り込む女性たち=26日、スリランカ・コロンボ(AP=共同)
灯油を求めてガソリンスタンドの近くで座り込む女性たち=26日、スリランカ・コロンボ(AP=共同)

 ただスリランカがどのように原油代を支払うかは不明。同国に一つしかない製油所は2カ月以上稼働していなかったが、28日にも製油を再開する予定という。
 スリランカの経済危機は、中国などへの対外債務が膨張したところに、コロナ禍が観光業を直撃したのが主な要因。4月に対外債務の支払いの一時停止を発表した。

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