新年どう過ごす? LINEで聞きました【NEXT特捜隊】

 全国で新型コロナウイルスの流行が続く中、新年の過ごし方はどう変わるのだろうか。NEXT特捜隊がLINEで尋ねたところ、外出をなるべく控え、自宅で過ごすと答えた人が目立った。帰省や新年会、初詣は「リスクが高い」として見送る人が多い一方で、混雑する時間帯を避けたり、オンラインを活用したりして、実現を模索する意見も寄せられた。(静岡新聞TEAM NEXT編集委員 福田雄一)

例年の帰省のイメージ
例年の帰省のイメージ
例年の新年会のイメージ
例年の新年会のイメージ
例年の初詣のイメージ
例年の初詣のイメージ
例年の帰省のイメージ
例年の新年会のイメージ
例年の初詣のイメージ

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 ■新年の過ごし方
 新年の過ごし方について尋ねると、“巣ごもり”を選択する人が多くを占めた。食事、ゲーム、学び、片付け…。例年とは異なる在宅中心の過ごし方が寄せられた。
 「どうせならば、普段と違うことをやってみたい」。そんな声が集まった。裾野市の50代男性は「普段買わないようなぜいたくな食料品をネットで注文する」と食を充実させる考え。掛川市の30代女性は「お取り寄せ、テークアウト、ボードゲームとこの状況をいかに楽しむか」を家族で考えている最中だ。
 外出がままならない中で、有意義な時間を過ごそうと「整理整頓、家の周りの片付けをしたい」(藤枝市の60代女性)、「関心のあった医学など学びの時間に充てたい」(静岡市駿河区の50代女性)、「エコライフの準備を始めたい」(静岡市葵区の60代女性)など、さまざまなアイデアが寄せられた。
 オンラインを駆使した過ごし方も。静岡市駿河区の30代男性は会えない家族と「LINE(ライン)の機能を使って話したい」と考えている。浜松市中区の40代女性は、近くに高齢の親が住んでいるが、感染リスクを考え「話をしたくなったらリモートでします」という。
 静岡市駿河区の60代男性は、年始のあいさつ回りを「電話とLINEで済ませる」つもり。「オンラインで初日の出を見る」(浜松市中区の40代女性)という声もあった。
 過度に警戒しなくてもいいのでは、という意見も届いた。伊豆の国市の40代女性は他県に住む親族が帰省するか分からない状況だといい、「互いに感染拡大地域ではないので、帰ってくればいいのに」と気をもむ。

 ■帰省 会いたいけど取りやめ
 帰省についての問いには、「しない」との回答が大半を占めた。理由の多くは「感染リスクの高さ」が挙がったが、「行きたい気持ちを抑えて泣く泣く取りやめた」というケースも目立った。
 「この状態でわざわざ帰省する気になれない」(浜松市西区の40代女性)。多くの人が県境をまたいだ移動のリスクを感じている。帰省ルートが東京を経由することから「リスクが高い」(袋井市の50代男性)と取りやめた人もいた。
 県内移動の場合でも「静岡市に住む娘から『来ないで』と言われた」(浜松市南区の40代男性)と拒まれるケースもあるようだ。
 周囲を気にして取りやめる人も。「他県ナンバーを見て、心配を掛けるかもしれないし…」(県外の30代女性)「『GoTo』停止の中で帰省したら何を言われるか」(静岡市駿河区の20代男性)と本音を吐露する。
 帰省したとしても、「サービスエリアには寄らない」(牧之原市の50代女性)「宿泊はしない」(静岡市葵区の40代女性)と自衛策を講じる。「高齢の両親の様子を見に行く」ため帰省する掛川市の50代男性は「オンラインではなく、現地で確認したい」と苦しい胸の内をのぞかせた。

 ■新年会 「開催ムード」広がらず
 久々に会った仲間と集まる新年会。コロナ禍の影響で開催しないとの声が目立った。
 「とても集まることができる雰囲気ではない」(藤枝市の40代女性)「無理にやらなくてもいいのでは」(静岡市駿河区の60代女性)。仲間の間で開催ムードが広がっていない様子が垣間見えた。
 身内に医療従事者がいる裾野市の50代男性は「この時期に新年会をしようと思う人の気がしれない」と厳しい見方。静岡市駿河区の70代男性も「高齢者が集まり飲食するのは不謹慎」として、誘いを断っている。
 浜松市中区の50代女性は「開催するにしてもリモート」、松崎町の50代男性は「会食はアルコール抜きで」と形式を変えての開催を模索する。
 感染対策を十分に施し、開催にこぎつけようという考えも。浜松市中区の60代男性は「広い部屋で少人数にして、密を避ける」、静岡市葵区の40代女性は「外で食べ物を持ち寄った形式にする」との声を寄せた。

 ■初詣 三が日避け近場で参拝
 「三が日を避ける」「近場の神社に行く」―。初詣に出掛けるという人のほとんどが、混雑を回避した参拝を考えている。
 「例年通りやらないと気になる」(浜松市南区の40代男性)「この行事あってこそ、1年のスタートが切れる」(袋井市の20代男性)。コロナ禍であっても欠かしたくないとする。
 混雑対策としては「人出の少ない時間帯に行く」(裾野市の40代女性)「三が日ではない日に行く」(県外の40代女性)「大きな神社ではなく、地元の神社でお参りする」(御殿場市の40代女性)などが挙がった。
 例年、三嶋大社で参拝する清水町の40代女性は、混雑を避けるため断念する方向。沼津市の30代女性は「対策していれば感染しないが楽しめないから」と取りやめるという。
 参拝の時期を「春になったら」(浜松市浜北区の50代女性)「感染がピークが過ぎたら」(裾野市の50代男性)など、大きくずらす考えも寄せられた。

 ※アンケートは18~20日に実施し、254人から回答を得ました。ご協力ありがとうございました。

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