水窪の少年野球チーム解散 40年の歴史、子ども減で存続困難に

 浜松市天竜区水窪町の少年野球チーム「水窪少年野球クラブ」が28日の練習を最後に約40年の歴史に幕を下ろす。地域の子どもの数が減少して存続が困難となり、解散が決まった。

ベンチで監督の辻さん(右端)から言葉を受ける「水窪少年野球クラブ」の児童=21日、浜松市天竜区水窪町
ベンチで監督の辻さん(右端)から言葉を受ける「水窪少年野球クラブ」の児童=21日、浜松市天竜区水窪町

 現在、水窪小の2~6年生計7人が所属。少子化や人口減少が進む中、主将を含む6年生3人は卒業を控え、新加入する児童の確保も厳しい状況にあった。昨年12月ごろに父母会の保護者と児童が話し合い、活動を終えることになった。
 監督の辻春男さん(59)によると、かつては上級生と下級生のチームに分かれ活気にあふれた時期もあったという。サッカーJリーグが発足し、野球人気が落ち込んだ影響で9人以下まで減った際は、近隣の小学校に声をかけて補強した。常葉大菊川高や浜松商業高など県内強豪校に進んだOBもいる。
 3年前には所属していた県野球連盟天竜支部から脱退し、他チームとの練習試合に参加できなくなった。それでも昨年までは町内のグラウンドで辻さんらの指導の下、週に1回はキャッチボールやノック、打撃などの練習に励んできた。
 21日に今年に入って初の練習を行い、グラウンドに児童の元気な声が響き渡った。小学校入学前から野球を始めた梶原悠君(5年)は「小学校の6年間、野球を続けられないのは悔しい」とやりきれない思い。紅一点の平出詞音さん(3年)も「中学では野球ができないし、6年生がいなくなるのは寂しい」と話した。
 辻さんは「水窪から少年野球が消えるのは寂しい」としつつ、練習を終えた児童一人一人に「ここでの経験はいつか財産になる」と語りかけた。

SNSでシェアするSHARE

いい茶0