患部の動きを追尾する新放射線治療装置 磐田市立総合病院が導入

 磐田市立総合病院(大久保)は、呼吸で動く肺などの患部にも正確に放射線を当てる追尾機能付きの高精度放射線治療装置「ラディザクト」を導入した。正常部位への線量を低く抑え、患者の負担を軽減できる。導入は県中西部で初めて。3月から稼働する。

新しく導入した高精度放射線治療装置「ラディザクト」=磐田市大久保の市立総合病院
新しく導入した高精度放射線治療装置「ラディザクト」=磐田市大久保の市立総合病院

 従来の装置では、動く患部の周辺一帯に放射線を当てていたが、ラディザクトは患部の動きを追尾し、位置変化に合わせてピンポイントで照射する。正常部位への影響が少なく、炎症など副作用の抑制が期待できる。
 自然な呼吸をしながら治療を受けられるため、高齢者など一時的に息を止めることが困難な患者の身体的負担が少ないという。
 複数箇所への同時照射機能も特徴で、治療時間の大幅な削減を見込む。照射時の装置の可動範囲は135センチで従来の約3倍。手動で照射部位を調整する機会が減り、より正確な治療につながる。
 同病院は治療室の環境にも配慮する。室内通路には職員が撮影した花の写真を掲示したほか、装置を置く部屋の天井には熊野(ゆや)の長藤の写真を映している。同病院放射線治療科の今井美智子部長は「治療室の雰囲気を明るくするとともに、身体機能が低下している患者にも高精度な放射線治療を提供していきたい」と語った。

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