災害時、寺に避難を 浜松・瑞生寺がガスタンクや炊事設備導入

 浜松市中区東伊場の瑞生寺がこのほど、災害時に役立てようと境内に、LPガスタンクや炊き出し設備を導入した。東日本大震災の際にボランティアで現地を訪れたことがある左右田泰丈住職(54)が避難所としての寺の役割を考え、防災設備の充実を図っている。

新たに導入したLPガスタンクの機能について説明を受ける左右田住職(右)=浜松市中区の瑞生寺
新たに導入したLPガスタンクの機能について説明を受ける左右田住職(右)=浜松市中区の瑞生寺

 容量300キロのタンクは約5日間継続して使用できる。企業などの事業継続計画(BCP)を支援するLPガス販売業のエネジン(中区)に相談し、小型発電機や暖房機も一緒に取り入れた。
 左右田住職は2011年8月に震災で被害を受けた宮城県気仙沼市を支援ボランティアで訪れた。津波でなぎ倒された建物のがれきが散乱する街を見て「被害の大きさに言葉を失った」と振り返る。気仙沼市の同じ宗派の寺院では地震の発生直後、多くの人が助けを求めに来て避難所として開放したとの体験談を聞いた。
 被災地訪問をきっかけに、寺の瓦屋根の倒壊対策や公道と接していたブロック塀の撤去など、備えを進めている。左右田住職は「災害時に頼られた際、期待に応えられるようにしたい」と語り、支援ボランティアや帰宅困難者のよりどころを目指している。

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