豊作願い伝統の「田の打ち初め」 掛川の米生産者

 掛川市長谷の農家梅田昭好さん(78)の水田で11日、伝統行事「田の打ち初め」が行われた。消滅しつつある文化を伝えようと近隣の米生産者3人が学びに訪れ、一緒に儀式に参加した。

ススキと松竹梅の束を土に立てる参加者=掛川市長谷
ススキと松竹梅の束を土に立てる参加者=掛川市長谷

 固くなった土を掘り起こす「田打ち」の開始に当たり、蔵開きの夜明けに豊作と家内安全を願う行事。30年ほど前は掛川でも多くの水田で見られたが、今ではほとんど廃れてしまったという。
 ススキ2本と松、竹、梅の枝をわらや和紙で結んで束を作り、一家の男性1人につき3束ずつ恵方の方角に向かって並べて立てた後、根元に米をまき、手を合わせて拝んだ。
 梅田さんは「伝統行事はやらなくても通るけれど、誰もやらなければ消えてしまう」と話し、参加した新堀光男さん(66)は「私たちも古来の伝統を守り伝えたい」と手伝いながら要領を学んだ。

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