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障害者社会参画へ「農福連携」 浜松の福祉施設で農業研修

(2020/12/27 09:35)
講師の宮本和典さん(手前左)から農業の技術指導を受けるNPO法人の職員=浜松市西区
講師の宮本和典さん(手前左)から農業の技術指導を受けるNPO法人の職員=浜松市西区

 障害者施設を運営するNPO法人「えんしゅう生活支援net」(浜松市中区)が、農業の専門指導者を招いた職員研修をスタートした。障害者が農業分野で社会参画する「農福連携」を進めるため、障害者と一緒に野菜を作る職員の技術力を高める。
 専門指導員を務めるのは西区で肥料会社を経営し、施肥技術マイスターなどの資格を持つ宮本和典さん(41)。施設で指導に当たる職員はリハビリを支援する作業療法士などの資格は持っているが、農業には精通していない。このため同NPOが県の支援事業を活用し、10月から講師として招いた。
 宮本さんの指導は畑づくりや農機具操作などの基礎的な実地研修が中心で、土壌を科学的に分析して肥料の使い方も具体的に助言する。同NPOは、既に通所施設の利用者7人が西区の畑で葉物や根菜類などを作り、同NPOが経営する中区のカフェで料理に使ったり、販売したりしている。宮本さんは「収穫期をできるだけ長くすれば、店で利用しやすくなる。計画的に作付けすることが大切」と呼び掛ける。
 心身にさまざまな障害のある利用者が農作業に従事するため、収穫量は多くないが、キャベツやタマネギ、サンチュなど10種類以上を栽培している。将来的には化学肥料や農薬を使わない有機栽培を目指すという。建木健理事長(48)は「種類と生産量を増やし、よりよい野菜を提供できるように頑張りたい」と意気込んでいる。

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