災害支援の自転車活用実験スタート 浜松、湖西市など
(2020/11/26 10:10)-
浜松自転車協会や浜松、湖西両市などでつくる浜名湖サイクルツーリズム災害連携社会実験協議会は25日、災害時を想定して自転車で支援物資を運搬する実験を浜名湖周辺で始めた。初回は浜松市西区で、市内外のサイクリスト6人がボランティアの運搬役を務め、自転車を活用した復旧支援の可能性を探った。
実験では、地元の観光関係者の協力で東名高速道浜名湖サービスエリア(北区)から浮見堂桟橋(西区舘山寺町)まで、小型船で水やインスタント食品を運搬。サイクリストは桟橋で待ち構え、物資をリュックや、自転車後方に連結する「サイクルトレーラー」に積み、約1・5キロ離れた避難所の同市庄内協働センターまで運んだ。
新型コロナウイルスの感染防止で、被災者の分散避難も予想されるため、サイクリストは同センター周辺の宿泊施設4カ所にも物資を届け、被災者の困り事を聞き取った。同協議会事務局のNPO法人地域づくりサポートネットの山内秀彦代表理事は「新型コロナの影響で自宅など避難所以外の避難者が増えると、小回りの利く自転車が有効な場面も増えてくるのではないか」との見方を示した。
自転車を使った復旧支援体制の実現には運搬にあたる災害ボランティアの確保が課題になる中で、自転車観光PRで連携する琵琶湖のサイクリストも実験に参加した。サイクリングガイド田中将人さん(33)=滋賀県=は「日頃からサイクリスト同士がつながりを持って非常時に助け合う関係を築けたらいい」と話した。
28日は浜松市南区、12月19日は湖西市でも実験を行う。
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