タカアシガニで魔よけの面 沼津・戸田、道の駅で風習紹介

 沼津市戸田の道の駅「くるら戸田」で28日まで、世界最大のカニ「タカアシガニ」の甲羅を使った魔よけの面を展示している。地元の石原逸雄さん(73)が戸田独自の風習を次世代に伝えようと、この5年間で制作した面113点を提供した。

タカアシガニの面に描いたモチーフを説明する石原さん=沼津市のくるら戸田
タカアシガニの面に描いたモチーフを説明する石原さん=沼津市のくるら戸田

 タカアシガニは戸田の特産で、大きい個体は脚を広げると3メートル以上ある。戸田では昔から鬼などを描いた甲羅を玄関先に飾り、魔よけとする風習があったという。ただ、面を長年制作してきた男性が亡くなり、継承者がいなくなってしまったことから、絵を描くのが得意だった石原さんが5年ほど前から作り始めた。
 作り方は、食堂や宿泊施設などから材料となる甲羅を集め、乾燥させてとげを取る。水性ペイントで色を付け、ニスを塗ってコーティングする。石原さんは多くの人に親しんでもらうため、歌舞伎の隈(くま)取りやアニメキャラクター、動物などさまざまなモチーフを描いている。
 面は展示期間が終わった後、地域のお年寄りに配って自宅に飾ってもらう予定。石原さんは「戸田の文化を守るとともに、地域おこしにもつなげていきたい」と話した。

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