黄金の「干し芋」富士宮の新たな特産品に 地元農家、生産最盛期

 富士宮市内で富士山麓の火山灰土壌を生かしたサツマイモを使った干し芋作りが最盛期を迎えた。富士宮の新たな特産品としてサツマイモのブランド化・産地化を目指して、地元農家が干し芋作りの作業を進めている。

ゆで上がったサツマイモを薄く切って並べる従業員=富士宮市杉田
ゆで上がったサツマイモを薄く切って並べる従業員=富士宮市杉田

 JA富士宮管内有数のサツマイモ耕作面積を誇る小沢慎吾さんらが営む小沢ベジタブルのビニールハウスでは釜で煮立てた“黄金色”のサツマイモが一面に並び、甘い香りが室内に漂う。12月中旬から干し芋の生産がスタートした。
 同農園では紅はるかを中心に毎年40トン超のサツマイモを生産している。300キロ近い量のサツマイモを釜でゆでて、「富士山麓干し芋」として、こだわりのパッケージで自店やJA富士宮ファーマーズマーケットなどで販売している。評判は口コミで広がり、リピーターも多いという。
 市内でのサツマイモ栽培は明治初期から始まったとされ、保湿力がある火山灰土壌は栽培に適しているという。小沢さんの農園でも祖父の代から100年近く生産してきた。
 父・典之さんから農園の代表を受け継いだ慎吾さんは2020年11月に認定農業者の資格を取得し、需要の高いサツマイモの安定供給に向け、さらなる生産体制の増強を進めている。干し芋生産用に蒸し器や乾燥機を導入するほか2棟のハウス増設を計画している。
 慎吾さんは「生産量を増やして、多くの人に味わってもらえるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

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