神事の精麻で芸術作品 SNSで話題に 熱海の市原、藤原さん
(2021/1/18 09:26)-
日本の神事などに古くから使われている精麻(せいま)で芸術作品を手掛けている熱海市泉の作家、市原美和さん(51)と藤原義久さん(51)のユニット「麻和ひと(あわひと)」の作品がSNSで話題になり、全国から制作依頼が寄せられている。国内外の美術館でも紹介される予定で、2人は「日本の伝統を発信したい」と意気込んでいる。
精麻は大麻の茎の靱皮(じんぴ)を薄くなめした素材で、衣類や縄などの材料に用いられてきた。神の前で身を清めるための神事に欠かせない物としても知られる。2人は2年前から精麻で編んだ龍神の形をしたしめ縄やブローチなどの制作を始めた。龍神は頭から尾までが1本の縄でできているという。
インスタグラムの公式アカウントで紹介したところ、特にスピリチュアルに関心の高い女性や経営者からの制作依頼が相次いだ。藤原さんは「新たに始める事業の成功や福祉施設の安全祈願など理由はさまざま。身近な守り神として使ってもらえているのでは」と語る。作品は受注制作している。
大麻の栽培は免許制で、生産量は激減してる。市原さんは「大麻は薬物のイメージが強いかもしれないが、日本古来から生活に密着していた植物。伝統を継承しながら生産者の現状も発信できれば」と話している。
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