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沼津・西浦小消防クラブ、40年で幕 児童ら家庭で防火継承

(2021/1/9 11:30)
拍子木を打ち鳴らして防火を呼び掛ける児童=沼津市内
拍子木を打ち鳴らして防火を呼び掛ける児童=沼津市内

 地域の防火意識向上に取り組んできた沼津市立西浦小の少年消防クラブが、2021年1月の活動を最後に40年間続いた歴史に幕を下ろす。学校の統合に伴う解団で、児童らは各家庭の“消防リーダー”となり、地域に根付いた防火の願いを受け継いでいく。
 クラブは4~6年生で編成し、本年度は31人が活動する。子どもが火災予防の知識を養い注意喚起することで、地域の意識を高めようと1981年に結成。卒団者は40年間で約850人に上る。拍子木を打ち鳴らし巡回するチャキチャキ運動や、同市西浦江梨の国指定天然記念物「大瀬崎のビャクシン樹林」での防火訓練など、地域ならではの活動を継続してきた。
 クラブは積極的な活動を展開した団体に贈られる消防庁長官表彰を2度受賞するなど、高い評価を受ける。同校卒業生で駿東伊豆消防本部予防課の相磯匡哉さん(30)は「西浦は住民の共助意識が高い。防火を呼び掛けながら巡回すると住民が家の前で声を掛けてくれた。地域全体が火災に注意するきっかけになっていたと感じる」と語る。
 11月下旬、同消防本部沼津南消防署の署員らと展開した最後のチャキチャキ運動。拍子木を打ち鳴らし「火の用心」と声をそろえて練り歩いた。「たばこの投げ捨てはやめよう」「空き地の枯れ葉は刈り取ろう」と声を響かせた。団員の児童(12)は「防火活動の大切さを学び、自分の意識も高まった」と話した。
 21年1月23日に4年生がビャクシン樹林での防火訓練に臨み、活動を締めくくる。団長の児童(12)は「解団しても地域の人にはクラブを忘れないでほしい。家での呼び掛けなどできることは続けたい」と力を込めた。

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