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山本被服(清水町)、故郷沼津に直営テーラー デニム型枠で外壁

(2020/11/26 14:31)
山本被服が直営する高級テーラーとして完成した新店舗の内部=沼津市三枚橋町
山本被服が直営する高級テーラーとして完成した新店舗の内部=沼津市三枚橋町
デニム生地を型枠に使って仕上げられたコンクリート外壁。しわの出来具合など試行錯誤を重ね、温かみのある風合いを生み出した
デニム生地を型枠に使って仕上げられたコンクリート外壁。しわの出来具合など試行錯誤を重ね、温かみのある風合いを生み出した

 山本被服(清水町、山本豪彦社長)が直営する高級テーラーとして平成建設(沼津市、秋元久雄社長)が施工した新店舗が同市三枚橋町に完成し、25日、関係者に公開された。米国でのオーバーオール製造から始まった山本被服の歴史にちなみ、デニム生地を使った型枠でコンクリート外壁を仕上げる斬新な工法が用いられた。
 大正12(1923)年にロサンゼルスで創業した山本被服は、初代社長が3年後に故郷の同市に帰国し、民間では国内初の作業服工場を立ち上げた。テーラーの建設地はかつて工場があった場所。平成建設は店舗を設計する際、山本社長から「約1世紀にわたる歩みを後世に伝えたい」との思いを打ち明けられ、さまざまなアイデアを凝らしたという。
 とりわけ外壁は、山本被服の“原点”でもあるデニム生地で作った型枠の中にコンクリートを流し込む工法を、今回のために開発。2カ月間に及ぶ試行錯誤の末、デニムならではのしわの質感や布目まで壁面に写し取ることに成功し、温かみのある仕上がりとなった。店内には、創業当時を再現したオーバーオールや古写真、実際に使われていた100年前のミシンなども展示されている。
 山本社長は「思いをここまで反映してくれて、本当にうれしい」と感慨深げ。設計を担当した平成建設の和知祐樹さん(31)は「会話の中から生まれたアイデアを随所に盛り込んだ。自身としても思い出に残る仕事になりそう」と話した。

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