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地元企業所属、再スタート 沼津出身のフェンシング鈴木穂波選手

(2020/10/30 12:28)
地元企業への所属を報告した鈴木選手(左)と梨本社長=沼津市役所
地元企業への所属を報告した鈴木選手(左)と梨本社長=沼津市役所

 沼津市出身で「燦々(さんさん)ぬまづ大使」を務めるフェンシング女子エペ日本代表の鈴木穂波選手(25)は28日、市役所に頼重秀一市長を訪ね、ネッツトヨタ静岡(同市本丸子町)への所属を報告した。鈴木選手は新型コロナウイルスの影響で前所属先を退職。苦境を知った同社が鈴木選手に声を掛け、10月から地元企業のアスリートとして活動することになった。
 フェンシングは実業団がないため、社会人で競技を続けるには個人でスポンサーを見つける必要がある。費用は年間500万円ほど。鈴木選手は東京都の会社に所属していたが、新型コロナによる業績悪化で5月にアスリート契約の解除を告げられた。正社員として残ることもできたが「フェンシングが好き。ここでの引退は納得できない」と現役続行を決意した。
 そんな中、7月のテレビ番組で鈴木選手の現状が伝えられた。視聴した同社社員が地元ゆかりの選手であることを知り、SNSを通じて「自分たちにできることはないか」と連絡を取った。その後、面談を重ねて同社初のアスリート社員として契約が決まった。同社の梨本幸博社長は「さまざまな葛藤があったはずなのに、明るさを失っていなかった。その人柄に魅力を感じて応援したいと思った」と説明した。
 「行動を起こさなければ欲しいものは手に入らない」と鈴木選手。企業に手紙を書いたり、自身の熱い思いをSNSで発信し続けたりしたことが、同社との契約につながったと振り返った。東京五輪出場の可能性も残るが、「地元のサポートは温かく心強い。2024年のパリ五輪に選手としてのピークを持っていけるように頑張りたい」と意気込んだ。

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