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ノーベル化学賞吉野さん、富士市初の市民栄誉賞

(2020/9/5 12:30)
市民栄誉賞を受賞し笑顔を浮かべる吉野さん(右)=富士市役所
市民栄誉賞を受賞し笑顔を浮かべる吉野さん(右)=富士市役所

 富士市は4日、リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰さん(72)=神奈川県藤沢市=に市民栄誉賞を贈った。同社富士支社で約10年間、リチウムイオン電池の高性能化に取り組んだ吉野さんは「富士はリチウムイオン電池の第二のふるさと」と笑顔を浮かべて感謝した。
 市役所で開かれた贈呈式で、小長井義正市長から表彰状と記念品を受け取った吉野さんは、研究開発の苦労を駅伝やマラソンにたとえ、「困難に直面しても必ずゴールがある」と説明。「一つ乗り越えたらゴールに近づくという気構えで、さまざまなことに関心を持ち、夢を実現してほしい」と同市のものづくり企業にエールを贈っり、子どもたちには「夢を持ってほしい」と呼び掛けた。
 川崎市内の研究所でノーベル賞受賞対象になった研究に取り組み、2005年から、富士支社に研究室を構えた。新幹線通勤していた吉野さんは、富士について「首都圏から新幹線で1時間以内に位置し、富士山があって文化の薫りが漂うまち」と魅力を挙げた。「落ち着いて研究ができ、特に外国人の研究者に喜ばれる環境がある」と語り、「富士山が見える国際都市宣言をしてみては」とチャーミングに提案した。
 小長井市長は「子どもに夢や希望、産業界に大きな活力を与えた。まさしく市民の誇り」とたたえた。市民栄誉賞の授与は1998年の創設以来、初めて。3月に授賞式と講演会を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、延期されていた。

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