コロナ介護崩壊防げ、施設職員が研修 防護服の着脱解説 富士宮

 新型コロナウイルスによる「介護崩壊」の防止に向け、富士宮市が、このほど福祉施設職員を対象にした研修会を市役所で開いた。市立病院の感染管理認定看護師古谷陽沙さんが講師を務め、防護服の正しい着脱方法などを解説した。

防護服の着脱方法などを解説した研修会=富士宮市役所
防護服の着脱方法などを解説した研修会=富士宮市役所

 古谷さんらは防護服着脱を実演し、「手が一番汚染されるので最初に手袋を外す」「脱いだら手指衛生」「利用者ごとに交換、再利用しない」など使用する際のポイントを紹介。手指衛生が必要な場面として利用者に触れる前後(体温測定や入浴、食事介助)のほか、利用者の周り(布団や点滴、ベッド柵)に触れた後など具体例を挙げた。
 高齢者介護施設では「入所者が持ち込む可能性は低いが、職員や通所利用者が持ち込む場合がある」として、自分が感染しないことや施設に持ち込まないことが重要と訴えた。
 国の方針では福祉施設で確認された濃厚接触者の対応は施設側に任されていて、市内事業者から対応に不安の声が寄せられていた。研修会は2回開き、延べ約100人の施設職員が参加した。事業者の意向を聞きながら研修を継続していく。

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