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沼津・西浦の恵み、味わって♪ 農家女性が手作り品販売所

(2020/3/30 20:05)
訪れた客に“西浦の恵み”を使ったサンドイッチを渡す久保田典子さん(左端)=2月下旬、沼津市西浦久料
訪れた客に“西浦の恵み”を使ったサンドイッチを渡す久保田典子さん(左端)=2月下旬、沼津市西浦久料

 沼津市西浦久料のミカン農家久保田典子さん(60)がこのほど、自宅の倉庫をリノベーションし、地元の特産物を使ったパンや菓子などを販売する「くぼた農園工房」をオープンした。過疎化が進む西浦地域に活気をもたらしたいという夢の実現に一歩を踏み出し、「“西浦の恵み”を多くの人に味わってほしい」と意気込む。
 扱う商品は地域の特産を活用し、久保田さんが手作りする。ひじきを練り込んだパン、静浦のシラスを挟んだ「三の浦サンド」、寿太郎ミカンを具材にしたサンドイッチなどを店頭に並べた。季節に応じた商品を提供する予定で、今後はソーダガツオを使ったうずわみそ、しそやサンショウを入れた六味などを作りたいという。
 開業のきっかけは、西浦で長年採取されているひじき。80年以上前から地元の女性らが収穫している。味の評判は良いが商品化されず、家庭で消費されていた。数年前に市のふるさと納税の返礼品の一つになり、久保田さんが地元の取りまとめ役に。女性らから買い上げたところ「私たちのひじきを知らない人に食べてもらえるなんて」と喜ばれた。
 日常生活にあり、地元の人たちが気づいていない“西浦の恵み”の存在を知り、商品化して価値を高めて女性らの収入にもつなげたいと考えた。
 活動の拠点となる工房を整備するため、民間主体のまちづくり活動を助成する市の「民間支援まちづくりファンド」に応募し、本年度の実施事業に採択された。倉庫を改装して調理スペースと売り場を確保し、隣接する平屋建物を休憩所として開放。飲食を楽しみながら、地域住民らが来訪者と交流できる場を目指した。「『田舎だから何もない』と思うのではなく、楽しく暮らすためのアイデアを考えたい」と久保田さん。「夢は実現できる。若い人が『自分もやってみようかな』と後に続くきっかけになれば」と期待している。
 工房の開店は土曜、日曜、月曜の午前10時半~午後4時。

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