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沼津・香貫山で「滝桜」見頃 福島・三春町との“交流の証し”

(2020/3/27 10:00)
三春町から贈られた紅しだれ桜。1メートルだった苗木が立派に成長した=沼津市の香貫山
三春町から贈られた紅しだれ桜。1メートルだった苗木が立派に成長した=沼津市の香貫山

 沼津市の香貫山で、4本の紅しだれ桜が見頃を迎えようとしている。桜は10年前、福島県三春町から「三春滝桜」の苗木として贈られた“交流の証し”だが、由来を知る人も少なくなったといい、市農林農地課の担当者は「10年の節目に桜の由来を伝え、多くの人が観賞を楽しんでほしい」と呼び掛けている。
 推定樹齢千年以上の三春滝桜は日本三大桜の一つで、国の天然記念物にも指定されている。同町は自治体間の交流を目的に、1993年から要望のあった市町に苗木を提供している。現在までに全国30以上の自治体に贈り、同市も2010年に譲り受けた。
 桜は香貫山桜台の西側に植樹された。紹介の看板などは立てなかったため、現地を訪れても由来を知る手段はないという。異動に伴って同課に当時を知る職員もいなくなった。高嶋晃一課長も由来を知らなかった一人で、17年に三春町から手紙が届いたことで経緯を知った。「滝桜からの手紙」と題した文書には、同町が苗木を贈ったことを紹介した上で「嫁いだ娘(苗木)のその後の姿を拝見したい」と書かれていた。
 沼津市からは成長した桜を写真に収め、返信した。写真は町広報紙などに使われたという。高嶋課長は「思わぬところに(他県との)つながりがある。背景を知れば、桜の見え方も変わるはず」と話した。

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