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東海岸に水難救助隊 20年度、駿東伊豆消防本部第3方面

(2020/1/10 08:15)
水難救助隊の発足に向け訓練に励む隊員=伊東市富戸
水難救助隊の発足に向け訓練に励む隊員=伊東市富戸

 静岡県東部4市3町でつくる駿東伊豆消防本部の第3方面(伊東市、東伊豆町)に2020年度、新たに水難救助隊が発足する。伊東消防署で準備が進められていて、第2方面の田方中消防署(伊豆の国市)に出動を要請している現状から、伊豆東海岸で発生する水難事故現場への所要時間が大幅に短縮される。2月の組合議会で正式決定の見通し。
 現在、伊豆東海岸の水難救助はまず、伊東消防署の特別救助隊が現場に駆け付けるが、空気ボンベが必要な水中探索は民間ダイバーと田方中消防署の水難救助隊が担っている。ただ、伊豆の国市から伊東市までは車両で30~40分。発生が多い市南部や東伊豆町までは1時間以上を要する。
 伊東消防署によると、近年の東海岸(第3方面管内)の水難事故件数(一部海洋以外の事故も含む)は16年9件(死者4人)、17年8件(同5人)、18年10件(同7人)と県内でも発生が多い。釣りやダイビングなど海洋レジャーの来遊が多く、沿岸は断崖絶壁が続き波も高いため短時間で命に関わる。山田聖二署長は「管内は40キロ以上の海岸線を擁する。迅速に到着できれば人命救助の可能性は高まる」と話す。
 経験者を中心に15人が訓練に取り組む。穏やかな駿河湾内や湖・河川などの内水面と違い、「外洋は潮流が速く地形も複雑。厳しい海況に適応した技術が必要になる」と斎藤朋宏司令補(41)。潜水士の資格を取得したばかりの隊員もいて、20年度中の本格運用に向け技術習得に励む。山田署長は「異常気象に伴う内水面の水害も被害が甚大化している。備えも含め、東海岸で水難救助隊が発足する意義は大きい」と強調する。

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