江戸の手法、こだわりの米で日本酒製造 焼津の企業と藤枝の蔵元

 焼津市の産業用装置設計開発アオシマシステムエンジニアリングが藤枝市の蔵元杉井酒造とともに純米酒「穂の穂」を製造した。酒造好適米(酒米)ではなく、無肥料無農薬の自然栽培の一般米を使用し、「江戸時代と同じ酒の原料、造り方」(青島康広社長)にこだわった。昔ながらの日本酒の味わいを知ってもらうとともに、自然栽培米を育てる農家を応援する狙いもある。

生もと純米酒「穂の穂」を示す青島康広社長。自然栽培米の持ち味を生かした=1月下旬、焼津市
生もと純米酒「穂の穂」を示す青島康広社長。自然栽培米の持ち味を生かした=1月下旬、焼津市

 自然栽培食品の普及に取り組む青島社長が、30年来の仕事の付き合いがある杉井酒造に依頼し、2020年1月に着手した。酒造り2期目の同12月、4合瓶約2400本分を初めて製品化した。
 原料米は、焼津市の自然栽培米農家から供給を受け、玄米に近い状態(精米歩合90%)で仕込んだ。日本酒の製法は、明治時代まで主流だった「生酛(きもと)造り」。杉井酒造の熟練の職人が、天然の乳酸菌でじっくりと日本酒の基になる酵母を育んだ。
 「米本来の味が楽しめる」「癖がなく後味がすっきりしている」と、女性を中心にSNS上で話題になっている。青島社長は「日本伝統の味を循環型社会の中で再現した。自然栽培食品全体が世の中に普及する一助になればうれしい」と話す。
 4合瓶(720ミリリットル)2200円、酒かす500グラム550円(いずれも税込み)。ネット注文フォームから購入する。問い合わせはアオシマシステムエンジニアリング<電054(629)0221>へ。

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