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藤枝と台湾、交流加速 特産品の販路開拓、企業連携や商談会参加

(2019/7/31 08:24)
藤枝市の緑茶や地酒、シイタケなどが出品されたアジア最大規模の商談会「2019フード台北」=6月下旬、台湾・台北市(提供写真)
藤枝市の緑茶や地酒、シイタケなどが出品されたアジア最大規模の商談会「2019フード台北」=6月下旬、台湾・台北市(提供写真)

 藤枝市と台湾の商業分野を中心とした地域外交が加速している。市は2018年10月に貿易や観光事業を展開する台湾の遠達国際企業有限公司(台南市)と包括連携協定を結ぶなど互いに特産品の販路開拓が進んでいる。
 遠達国際と藤枝江崎新聞店による合弁会社「FTグローバル」(本社・藤枝市)も昨年設立。6月には同社の担当者らが商機拡大を狙い、台北市で開催されたアジア最大規模の商談会で藤枝の食材をアピールした。これまで藤枝商工会議所も台南市の物産展に積極的に参加。藤枝市や商業関係者は双方向の流通を軌道に乗せたい考えだ。
 6月19~22日の商談会「2019フード台北」(台北市)。インド、オーストラリア、韓国など各国の食材が集い、藤枝市は特産の緑茶や地酒、シイタケなどを売り込んだ。
 藤枝市で創業し、台北市でも事業展開するABCクッキングスタジオとの縁などで商談会参加が実現。ABCによる藤枝産の抹茶などを使った料理ワークショップも盛況だった。FTグローバルの江崎晴城共同代表は「地域商社だからこそ地方の産物の良さを国外に発信できる」と話す。
 商談や交流事業を担当する遠達国際企業有限公司の林☆禎さんは「マンゴーなど果物は日本人になじみがあり、地方でも開拓できる」と期待。FTグローバルを経由したマンゴー100キロの輸入も6月に実現した。
 藤枝市は修学旅行の誘致など教育分野でも交流も続けている。県立藤枝東高は修学旅行や短期交換留学も実施していて、文化交流の下地はある。1月に台南市を訪問した河野一行副市長は「現地は非常に親日的だが、輸出面ではロット数が少ないなど課題もある。広域的な取り組みも必要」と語る。FTグローバルなどは来年1月に台南市で商談などを計画していて、地元企業の参加を呼び掛けている。

 <メモ>藤枝市と台湾は、県立藤枝東高が修学旅行で毎年台湾を訪れ、台南市との短期交換留学も実施するなど教育分野で長年交流を続けている。藤枝市は5年ほど前から台湾南西部に位置する人口約190万人の台南市との関係を強化し、藤枝市の茶業関係7社でつくる「TEA SEVEN(ティー・セブン)」も台湾全域で藤枝茶の販路開拓を続けている。2013年には藤枝の食文化「朝ラーメン」のPRを目的に、藤枝市日台友好協会のキャラバン隊が台南市を訪問した。市立藤枝小には初代台湾総統の☆介石が日本留学中に寄贈したとみられる書も残されている。

 ※(注)林☆禎の☆は王ヘンに腕のツクリ
 ※(注)介石の☆は草カンムリに将の旧字体

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