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西園寺公望の晩年を小説に 興津坐漁荘舞台、静岡の男性が出版

(2019/4/16 08:18)
西園寺公望を描いた小説と著者の小泉さん=静岡市清水区
西園寺公望を描いた小説と著者の小泉さん=静岡市清水区

 静岡市清水区の小学校教員小泉達生さん(60)がこのほど、同区の興津坐漁荘で晩年を過ごした元老西園寺公望を描いた小説「明治を創った男 西園寺公望が生きた時代」を幻冬舎から出版した。
 西園寺は明治末期に2度首相を務め、元老として天皇を支えた政治家。自国の利益を優先する帝国主義が国際社会を覆った戦前に、太平洋戦争の無謀さを説き、国際協調の必要性を訴えた。
 小説は、70歳から没する91歳までを過ごした興津と坐漁荘が舞台。女中頭を務めた漆葉綾子との交流や地元住民との心温まるエピソードなどを通して、「まちの殿様」と親しまれた西園寺の思想や人柄を描いた。
 出版は、2018年6月に小泉さんが理事を務める同区のNPO法人「AYUドリーム」などが行った西園寺の朗読劇の脚本を、小泉さんが担当したことがきっかけ。文献研究や興津での取材を重ね、史実とフィクションを織り交ぜて脚本を加筆修正した。
 小泉さんは「『いったいこの国をどこへ持っていくのや』との西園寺の最期の言葉は現代の日本、国際社会にも通じる問い。西園寺の功績や人柄を地元の視点から見つめ、興味を持ってもらえれば」と話している。
 B6判127ページ、1200円(税別)。

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