インフル報告2人のみ 静岡県内、年明け7週 昨年は1.5万人

 例年、年明けにピークを迎える季節性インフルエンザの発生報告数が、今年は極端に少ない。2月後半まで7週間の静岡県内の報告数は昨年の約1万5千人に対し、わずか2人。専門家は新型コロナウイルス対策による国をまたいだ移動制限で「国内にインフルエンザウイルスが少ない」と分析する。懸念された新型コロナとの同時流行は回避されたとの見方も強まる。

静岡県内の定点医療機関のインフルエンザ報告
静岡県内の定点医療機関のインフルエンザ報告

 県疾病対策課によると、今年の発生は第4週と7週にそれぞれ1人が報告された。報告数の激減は昨年から見られ、シーズンの起点となる9月以降、週平均の報告数は0~3人の状態が続いていた。
 2020年の第1~7週は千~3千人が毎週罹患(りかん)したが、それでも新型コロナによる衛生意識の高まりから例年より少なかった。19年は7週間の報告数が3万6993人で、最多の第3週は9649人だった。
 冬の感染症のイメージが強いインフルエンザだが、年間を通じて1週間の発生報告数がゼロになることはまれ。冬場、連日のように確認される学級閉鎖も今季はゼロで、県は「極めて特異なシーズン」と表現する。
 インフルエンザウイルスは例年、先に流行する南半球から人の移動に伴って日本国内に持ち込まれ、感染が広がる。県によると、2月17日の県感染症発生動向調査委員会で、今季は新型コロナ対策で「その流れが遮断されたことが要因になったのでは」という趣旨の分析が示された。
 インフルエンザは139の定点医療機関が県に発生状況を報告する。一つの施設を受診した患者が週平均で1人を超えると流行期に入ったと判断される。(社会部・河村英之)

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