ワクチン接種 静岡県内、会場確保にめど【新型コロナ】

 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に関して、静岡県内35市町の大半で集団接種を行う会場確保のめどが立ったことが、22日までの静岡新聞社のアンケートで分かった。一方、接種を行う医療従事者の確保については医療機関などと協議中という回答が多く、各市町は円滑な実施に向けて調整を急いでいる。

新型コロナウイルスワクチン接種の静岡県内市町の対応
新型コロナウイルスワクチン接種の静岡県内市町の対応

 調査は今月中旬に行い、35市町すべてから回答を得た。集団接種の会場は30市町が公共施設での接種に向けてめどを付けた。確保を明言しなかった5市町のうち、掛川市は「どれだけ個別接種ができるかで集団接種会場の規模が変わってくる」として今後、状況を見極めた上で複数の会場候補から選ぶとした。
 医療従事者の確保については、各地域の医師会などと調整中とする市町が約4割に上った。浜松市は医療機関へのアンケートを実施し、2月中をめどに取りまとめる方針。静岡市は総合病院を中心に協力を求め、3月上旬に体制を固めたい考え。松崎町は医師、看護師が町内で確保できないとして、外部に派遣要請する。県中部の一部自治体も地域内での看護師の確保に難渋する見込みと答えた。
 接種体制は、全市町が集団接種を計画。検討中も含めると、大多数の市町が個別接種も行う。集団、個別の割合を示している市町のうちの多くが集団接種に比重を置くか、集団と個別の同程度を見込む。静岡、浜松、磐田の各市などは高齢者施設などでの巡回接種も組み合わせる。清水町は65歳以上が集団、65歳未満は個別を想定しているとした。
 コールセンターは全市町が設置する方針。袋井市は17言語で予約を補助する外国人専用コールセンターの設置を進める。磐田市は9言語に対応する。

 ■「計画立てられず」 「正確な情報早く」 国への不満 相次ぐ-ワクチン接種
 静岡新聞社が22日までに県内全市町を対象に行った調査では、「ワクチンの供給時期や量が分からず、計画が立てられない」「正確な情報を迅速に伝えてほしい」など、国への不満や注文が相次いだ。
 伊豆市など多数の自治体が「国からの情報が遅い」とし、長泉町は「通達が二転三転して振り回されている」と苦言を呈した。浜松市は「詳細な納入スケジュールを示してほしい。各会場の接種予約に影響が出る」と懸念する。静岡市は「予定通りワクチンが供給される前提で準備している。予約後にワクチンがないという状況は避けたい」と国に対応を求めた。
 一方、熱海市は「確定情報が示されてからでは間に合わない。さまざまな状況を想定して動くしかない」とした。

 新型コロナワクチン接種 国内では医療従事者向けの先行接種が既に始まり、4月以降に65歳以上の高齢者への接種が始まる見通し。その後、基礎疾患がある人や福祉施設従事者、一般市民に順次広がる予定。実施方法は自治体によって異なり、大きく集団接種と個別接種に分かれる。集団接種は公共施設などで行い、事前予約制。個別接種はインフルエンザの予防接種と同様に「かかりつけ医」で受ける。

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