腫瘍追い掛け放射線照射 静岡がんセンター、専用機導入
(2021/1/22 19:45)-
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)はこのほど、呼吸に伴い動く腫瘍を追尾して放射線を照射する強度変調放射線治療(IMRT)の専用機を県内で初めて導入した。
IMRTは強弱をつけた放射線を多方向から照射し、腫瘍部分に集中して放射線を当てることができる。頭頸部(けいぶ)を中心に肺や腹部、骨盤部などを対象にしている。ただ、肺や腹部の腫瘍は呼吸に合わせて数センチ単位で動くため、移動部分を含めた広い範囲に照射する必要があった。新装置は動く腫瘍を追い掛けてピンポイントで照射するため、周囲の正常組織への照射リスクが下がり、副作用の軽減が期待されるという。
同センターでは、全国トップクラスの年間約1900人に放射線治療を行い、常時4台の放射線治療装置が稼働している。新装置は既存装置の更新に伴い導入することになったが、同じ場所に置き換えるため、入れ替え作業中は稼働台数が減ることが課題だった。そのため、同センターは新しい治療室を増設して専用機を搬入し、空白期間をなくした。
原田英幸放射線治療科部長は「今まで以上に効果的な放射線治療が可能になった。患者の病状に応じて技術を使い分け、最適な治療法を提案する。これまで適用していなかった病態についても、治療を展開していく」と話した。
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