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長男在宅ケア、体験出版 浜松の竹下さん 看護師、友人…支えに感謝

(2020/12/14 18:00)
長男魁人君の在宅医療についてつづった本を出版した竹下亜希子さん=11月、浜松市浜北区
長男魁人君の在宅医療についてつづった本を出版した竹下亜希子さん=11月、浜松市浜北区

 浜松市浜北区の竹下亜希子さん(36)が2020年秋、不慮の事故で医療的ケアが必要になった長男魁人君=享年(4)=との日々や周囲の支えについてつづった著書「支えてくれた人達のお陰で、涙が虹色になった話」を出版した。「多くの人の支えがあってこそ在宅医療ができる。支援者の存在の大きさを感謝とともに伝えたい」と思いを語る。
 魁人君は2011年12月、1歳8カ月の時に菓子が気管に詰まったことで一時、心肺停止した。その後、多臓器不全に陥り、吸引や経管栄養などが必要な状態になった。在宅医療の末、14年10月に亡くなった。
 著書では、魁人君の誕生日を一緒に祝ってくれた医師や看護師、心配して寄り添ってくれた友人について「悲しみや不安を抱える私に前を向く勇気をくれた」と伝える。入浴介助に入ったヘルパーをはじめ、24時間連絡が取れる態勢を取った医師や看護師の存在にも触れ、「こういう人たちの努力の上に、在宅医療患者と家族の安心した生活が成り立っていることを忘れてはいけない」と記した。
 魁人君が亡くなった今でも「魁人の髪の毛一本一本や体の感触を忘れることはない。いつでも抱きしめている感覚を持っている」と話す竹下さん。「在宅医療を選択して子どもにたくさん触れることができたからこそ」と言葉に力を込める。
 執筆をした理由には、未来の医療・福祉従事者に対する願いがある。「周囲の優しさやアイデアが、どん底に立たされた家族に希望を与えることを、どうか知ってほしい」
 B6判、85ページ。浜松市内の各市立図書館で閲覧できる。

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