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コロナ「ストレスに注意」 がんセンターがオンライン講座

(2020/11/30 08:45)
胃がんとピロリ菌の関係について説明した小野副院長=沼津市のサンフロント
胃がんとピロリ菌の関係について説明した小野副院長=沼津市のサンフロント

 がん医療について学ぶ県立静岡がんセンター公開講座2020「がんと感染症の最新情報」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の第3回講座が29日、オンラインで行われた。小野裕之副院長兼内視鏡科部長がピロリ菌と胃がん、新里馨腫瘍精神科部長が新型コロナ時代のコロナ時代の心のケアをテーマにそれぞれ講演した。
 小野副院長によると、ピロリ菌に感染すると十数年かけて慢性胃炎になり、胃がんを引き起こす要因の一つになる。50歳以上の日本人の感染率は40%以上で、ピロリ菌を除菌すれば胃がんの発生を減らせる可能性は高いと言われている。ただ、除菌したからといって胃がんにかからない訳ではない。除菌後に発生した胃がんは病変が見た目で分かりにくいケースがあり、発見が遅れるというデメリットもあるという。
 小野副院長は胃がんは早期発見により、後遺症がほとんどない内視鏡治療で治せると説明した。早期胃がんの約半数は無症状のため、除菌の有無に関係なく、積極的に検診を受けることが重要だと呼び掛けた。
 新里部長は、新型コロナウイルスの発生から1年がたとうとしている現在は「慢性ストレス期」だとし、人々は対策疲れや社会経済不安、人間関係の変化による孤独感にさらされていると指摘した。ストレス軽減には、正確な情報を得て感染症を「正しく恐れる」ほか、周囲とのコミュニケーション、不眠対策や呼吸法といったセルフケアが重要だと説明した。「歴史の流れを決めるのはウイルスではなく人間。危機を乗り越えた後にどんな社会を作るべきか。今の私たちが、エゴや損得を抜きに議論していくことが未来への責任だ」と話した。

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