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静岡県東部、入院者再び急増 順天堂大病院クラスターなど影響

(2020/10/31 10:30)
静岡県東部の7~8月の新型コロナ患者入院状況
静岡県東部の7~8月の新型コロナ患者入院状況

 伊豆の国市の順天堂大静岡病院で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)などの影響で、静岡県東部のコロナ感染の入院者が再び急増している。東部は今夏、感染状況の悪化で病床環境が逼迫(ひっぱく)した経緯がある。元来、医療提供体制が脆弱(ぜいじゃく)な地域。関係者は患者の症状に応じた医療対応をすることで「決して入院機能をパンクさせない。地域医療を守る」と気を引き締める。
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 同病院でクラスターが確認された29日は富士市でも陽性者が発生した。新規感染者は東部だけで9人に上り、全員が地区内の病院に入院。関係者によると、順天堂大静岡病院は3次救急を適切に機能させることなどを理由にコロナ患者を受け入れておらず、感染した医師は別の病院に搬送された。
 静岡県などによると、コロナ患者の病床は県内に276床あり、そのうち東部は70床ほど。同地区のコロナ病床利用率は28日の約5%から29日は15%に上昇した。
 現時点で「医療体制に余裕はある」(県幹部)というが、東部は7月から8月にかけ熱海市や富士市で集団感染が相次ぎ発生。10%未満だった病床利用率は短期間で50%を超え、1カ月後に80%に達するなど状況は急速に悪化した。
 県内のある病院幹部は、コロナ対応はまず地域内で完結させるのが地域医療の基本的な考え方と指摘。「軽症・無症状者は宿泊療養施設への収容を徹底するなど、施設ごと役割のすみ分けが大切になる」と強調する。
 

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