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コロナ抗原検査、短時間で結果…判定覆るケースも 専門家指摘 静岡

(2020/8/28 08:58)
新型コロナウイルスで用いられる主な検査
新型コロナウイルスで用いられる主な検査
新型コロナウイルスの抗原検査キット(富士レビオ提供)
新型コロナウイルスの抗原検査キット(富士レビオ提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、静岡県内の医療機関による抗原検査で感染が確認される事例が増えている。抗原検査のうち、「抗原定性検査」は主流となっているPCR検査に比べ精度は劣るとされるが、短時間で結果が出るメリットもある。専門家は「それぞれの検査の特徴を理解し、適切な対象者に適切な方法で行うことが大切」と指摘する。
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 「陽性の疑いが高い患者や緊急の場合、迅速に結果が出る抗原検査は一つの選択肢」。浜松医科大臨床検査医学講座の前川真人教授(62)は同検査の利点をこう話す。同大付属病院では、緊急性の高い救急外来の患者に使うことが多いという。
 抗原定性検査は、新型コロナウイルスを特徴づけるタンパク質について調べる。検体採取場所で検査可能な上、約30分で結果が分かる。ただ、検出には一定量以上のウイルスが必要なことなどから、無症状者には適切な判定が期待できないとされている。有症者も陰性判定が出た場合には医師の判断で再度PCR検査を行う場合もある。6月には、専用の測定機器を用い、定性検査より検出感度が高い「抗原定量検査」も薬事承認を受けた。
 県内では6月以降、少なくとも20人以上が抗原検査で陽性となっている。県や浜松市などによると、検査は感染防止の設備が整った比較的大規模な医療機関が活用しているケースが多い。ただ、同市では8月中旬に医療機関の抗原検査で「陽性」となった3人が後のPCR検査で陰性と確認され、医療機関が市への感染者の発生報告を取り下げたケースもあった。
 前川教授は「どんな検査でも100%正確なものはなく、偽陽性や偽陰性は発生しうる」とした上で「判定に違和感を抱いたら別の方法での再検査や検体の採り直しを考え、症状も含めて医師が総合的に判断することが必要」と強調する。

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