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コロナ巡りネット中傷やまず 「二次災害」おびえる関係者 浜松

(2020/7/31 17:30)
インターネット上で出回った「感染者の立ち寄り先」。実在する浜松市内の店舗の名前が並ぶが、事実と異なる店が含まれていた(写真の一部を加工しています)
インターネット上で出回った「感染者の立ち寄り先」。実在する浜松市内の店舗の名前が並ぶが、事実と異なる店が含まれていた(写真の一部を加工しています)

 新型コロナウイルスの感染を巡るインターネット上のデマや誹謗(ひぼう)中傷が全国的に後を絶たない。浜松市の中心街で発生したクラスター(感染者集団)関連でも、誤った情報が拡散された。
 「おたくの30代の従業員が感染したらしいね」。浜松市中区の「割烹(かっぽう)みその千とせ店」の経営会社の佐藤充彦代表(60)は客の言葉に耳を疑った。従業員の中に30代はいない。事実誤認は明らか。ただ、うわさが流れるのに心当たりはあった。
 7月下旬、匿名掲示板や会員制交流サイト(SNS)に真偽不明の「感染者の立ち寄り先」と題した同市内の店舗リストが出回った。クラスターが起きた飲食店2店などの名前が並ぶ中に「みその」もあり、情報が交錯したと推測できた。実際の立ち寄り先は別の名前の系列店だったが、予約客から問い合わせが相次ぎ、20件以上キャンセルになった。佐藤さんは「リストの発信者に悪意はなかったと思うが、出回った情報の修正は難しい」と頭を抱える。
 クラスターが発生した同区のラウンジ「ブリリア」。「オーナーが感染拡大させた」と事実と異なるうわさが流れ、「私の家族にうつったらどうする」「店つぶすぞ」などと脅迫めいたメッセージが届いた従業員もいた。女性経営者は「スタッフも家族もお客さまもみんなデマやうわさ、心ない言葉で苦しんでいる。コロナの二次、三次災害」と語る。

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