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浜松、クラスター確認1週間 収束兆し見えず 困窮する個店「人がいない…」【新型コロナ】

(2020/7/31 08:13)
人通りが激減した浜松市の中心街=30日夜、同市中区
人通りが激減した浜松市の中心街=30日夜、同市中区
静岡県内感染者と浜松市発表のクラスター関連感染者の推移
静岡県内感染者と浜松市発表のクラスター関連感染者の推移

 浜松市の中心街の飲食店2カ所で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が確認されてから、31日で1週間。市は封じ込めに向けて感染者の濃厚接触者を対象にPCR検査を続けるが、収束の兆しは見えない。人通りは激減し、多くの飲食店が臨時休業に踏み切る事態に。「これ以上減りようがないほど減った」「新たな支援がなければ街は終わる」。窮状に店主からは悲鳴が漏れる。
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 「感染者の濃厚接触者を迅速に割り出し、PCR検査を行う」。市は「クラスター発生の恐れ」があると判断した23日以降の1週間で985人に検査を実施した。感染が1人確認されるたび、周囲の数人の濃厚接触者が追加され、対象は日を追うごとに拡大。新規感染が30人まで膨れ上がった25日以降は感染者個々の行動履歴の詳細な聞き取りが困難になった。県内では同日以降6日連続で新規感染者数が14人を上回る。
 浜松市民の不安も広がっている。市保健所への相談は22日に1日301件、23日は428件、27日には753件まで膨れ上がった。感染者を受け入れる医療機関の病床は市内に約70床。既に余裕はなく、軽症者と無症状者の一部は、市職員が県が確保した静岡市の宿泊療養施設(ホテル)まで車で送っている。
 中心街の一角、中区田町で40年続く居酒屋「太郎丸」の阿立丘店長(62)は客足が遠のいた店内を見渡し、ため息をつく。「街に人がいない。こんな経験は初めてだ」。感染拡大が収まらず、新たな支援がないままでは確実に経営が行き詰まると危機感は強い。同区の「串とも」肴町本店はランチ客が約4分の1に減り、夜は開店休業状態の日も。「この1週間、緊急事態宣言の時よりひどい」と山口勇気店長(41)。29、30の両日は夜の営業をやめた。
 田町の美容室「TAKA」の大高俊弥店長(40)は「ようやく戻ってきた客足がまた減った」と肩を落とす。出入り口は開けたまま営業し、従業員も客もマスク着用。営業を続ける多くの店が対策の徹底を心掛けている。

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