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自粛ストレス「コロナ疲れ」ご注意を 社会活動再開、体調不良の増加懸念 静岡県内専門家「睡眠、食事、規則正しい生活を」

(2020/5/24 07:51)
感染予防のため仕切りを設けた診察室には、日々多くの相談が寄せられている=静岡市葵区の「あおいクリニック」
感染予防のため仕切りを設けた診察室には、日々多くの相談が寄せられている=静岡市葵区の「あおいクリニック」

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が静岡県で解除され、社会活動が徐々に再開される中、さまざまな自粛行動に伴う精神的ストレスの蓄積や休業要請緩和などに伴う行動変容で、新たに体調不良を引き起こす人が増えることへの懸念が高まっている。依然として“コロナ疲れ”とみられる不調を訴える相談が窓口に相次いでおり、専門家は「時間差で押し寄せてくる緊張感やストレスによる疲労に注意してほしい」と警鐘を鳴らす。
 「環境変化が重なる時にストレスがかかりやすい」―。静岡市葵区の心療内科・精神科「あおいクリニック」の寺田浩医師(51)は、自粛解除後の生活への注意点を挙げた。在宅勤務から職場への復帰や学校再開など、通常の生活リズムに戻そうとする際に精神的負担が生じる可能性があるという。
 加えてこの時期は例年、新生活に慣れようとする緊張からの疲れや気候変化も重なり、いわゆる「五月病」が現れやすい。自粛生活による在宅時間の長期化で体力が低下し、疲れやすくなるとも予測。「自律神経のバランス不調や不眠症、適応障害などをきたす人も多くなるのではないか」と懸念する。
 県の窓口に対する相談件数も緊急事態が宣言された4月以降、増加傾向が続いている。中でも、休校に伴って在宅時間が増えた児童・生徒を持つ子育て世代の母親が体調不安を訴えるケースが多く、県男女共同参画課によると、同月の女性からの健康相談は昨年比1割増の105件に達した。
 静岡ななつ星メンタルクリニック(同区)の臨床心理士稲葉夏紀さん(42)は「特に母親は家族を優先し、自分のことを後回しにすることが多い」とし、周囲の力を借りて休むことの重要性を強調。「睡眠や食事、規則正しい生活を心がけることが大事。症状が長引く時は医療機関に相談してほしい」と呼びかける。

 <メモ>日本うつ病学会がホームページに掲載する「こころの健康維持のこつ」によると、体内時計が正確に働くよう努めることでつらい気分を和らげる効果につながるという。日常生活を規則的に送るための自己管理術には(1)日課を設定する(2)同じ時間に起きる(3)日の光を浴びて心を落ち着かせる時間をもつ(4)同じ時間帯に運動、食事をとる(5)昼寝を避ける―などを挙げている。

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