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飛沫防止の医療器具改良、気管挿管時の安全向上 浜松医科大など

(2020/4/25 08:15)
飛沫感染を防ぐために改良された器具=24日午後、浜松市東区の浜松医科大
飛沫感染を防ぐために改良された器具=24日午後、浜松市東区の浜松医科大

 新型コロナウイルスの医療従事者への感染を防ぐため、浜松医科大(浜松市東区)と協同組合「HAMING(ハミング)」(同市南区)が気管挿管時の飛沫(ひまつ)を防止する器具を改良し、24日、同大でお披露目した。コストを抑えて利便性を高め、感染が判明していない隠れた患者の手術などにも活用できるようにした。
 新型コロナウイルスの感染拡大で医療崩壊が懸念される中、医療従事者の感染防止が重要課題。人工呼吸器を装着する重症者に気管挿管を行う際、患者のせき込みによって飛沫が発生することが問題視され、国内外ではプラスチック製の飛沫防止箱を患者にかぶせる方法などがとられている。
 一方、プラスチック製の防止箱は感染対策の基本となる使い捨てをするには1台数万円と高価で、高濃度のアルコール消毒でひび割れが生じることがあった。箱内部に手を入れる穴が固定され、可動域が制限されるなどの欠点も報告された。
 改良器具は、ハミング会員の岩倉溶接工業所(島田市)が軽量で強度の高い金属製の骨組みを製作し、骨組みの内側に市販の透明なポリ袋を取り付け、外側からクリップで固定する方式を採った。使用後はクリップを外して内面が汚染されたポリ袋をそのまま廃棄できる。骨組み自体は汚染されにくく、金属製のために高濃度アルコール消毒でも変質せずに再利用できる。
 同大付属病院麻酔科蘇生科の牧野洋講師は「安全で使いやすい良い器具を作っていただいた。国内外に広めたい」と話した。

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